ラベル TV DRAMA の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル TV DRAMA の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024/01/13

『華の下にて』

新・浅見光彦シリーズ『華の下にて』
2018年作品。

作品によっていろんな顔を見せてくれる高橋和也さんですが、私的には『白鍵と黒鍵の間に』の上映会や『連鎖街のひとびと』のトークショーなどで穏やかに話す姿がとてもいいなと思うんですよね。これがナチュラルな素顔なのか、それとも猫をかぶっているのか。

そこで穏やかバージョンが見られる出演作として教えてもらったのがこの『華の下にて』。華道の家元をめぐる殺人事件ということで新春ぽいかなと。今年初高橋和也。

華道の次期家元役とは聞いていたんですが、和装のみならず秘め事シーンや歌唱シーンまで見られるとは! 
終始穏やかに丁寧に会話してますが、背負ってる猫が大きすぎて辛そうな人生だなあ。
見送りに出てきたお母さんを見つめ返す顔が単純にこれまでの感謝ではなく、悲しそうにも見えるところがうまい。

浅見光彦シリーズは妹が好きだったので水谷豊や辰巳琢郎版をいくつか見てますが、平岡祐太さんも育ちのいい坊ちゃん感が良いですね。

「実はお兄さんが…」シーンもちゃんとあると思ったら浅見陽一郎役は石丸幹二さん。共演シーンこそなかったものの『ルーズヴェルト・ゲーム』総務部チームじゃないですか。

鎌倉を中心としたロケ地も美しく、鳥居は見たことあると思ったら、畠山重保の墓の横にある一の鳥居でした。ああ、鎌倉殿。

今年もゆっくりではありますが高橋和也出演作、追いかけていきたいと思います。 

2023/12/23

『ぼくの姉キはパイロット!』BGMリスト

『ぼくの姉キはパイロット!』で使用されたスターダスト・レビューの曲リストをまとめてみました。
イントロやメロディしか使われていないものも多いので抜けや間違いがありましたらご指摘ください。

『第1便 愛と青春の旅立ち』        
Lonely ≠ Story 空港
踊りあかそう VIPホテルラウンジ
と・つ・ぜ・ん Fall In Love 国立駅
危険なJealous Night Top Gun
月影のスローダンス 公園
心の中のFollow Wind 滑走路
今夜だけきっと 屋根

『第2便 キスなんてゆるせない』          
トワイライト・アヴェニュー
トワイライト・アヴェニュー 土手
村長さんの娘 学校グラウンド
もう一度ハーバーライト Top Gun
Boy Meets Girl VIPホテルラウンジ
永遠への誓い-Eternity- 学校
心の中のFollow Wind セスナ
今夜だけきっと 星野家

『第3便 おねがい教官!危ない恋に走らないで!』          
Sweet Memories VIPホテルラウンジ
Bad Moonに誘われて Top Gun
Uki Uki Midnight 目覚まし
狙われた夜 Top Gun
Lonely ≠ Story 星野家
さよならの足音 Top Gun
村長さんの娘 星野家
Boy Meets Girl サンフランシスコ
What A Nite! Top Gun
永遠への誓い-Eternity- ホテル入口
今夜だけきっと 星野家

『第4便 青春してるじゃん…コイツ!』        
永遠への誓い-Eternity- 空港入口
Midnight Rainbow Top Gun
Be Your No.1 星野家
涙のエピローグ 星野家
It's A Party! Top Gun~新宿
1%の物語 Top Gun
トワイライト・アヴェニュー グラウンド
今夜だけきっと 星野家前

『第5便 あいつの運命さ』        
素敵なWink Cat 食堂
Baby,It's You VIPホテルラウンジ
Boy Meets Girl VIPホテルラウンジ
危険なJealous Night 星野家
夕暮れのスケッチ 教室
心の中のFollow Wind Top Gun
君のために… 星野家
さよならの足音 Top Gun
1%の物語 教室

『最終便 空が好きだから』        
夕暮れのスケッチ 学校
What A Nite! Top Gun
Be-Bop Doo Wop 星野家
トワイライト・アヴェニュー
君のために… VIPホテルラウンジ
狙われた夜 Top Gun
One More Time VIPホテルラウンジ
夢伝説 滑走路


当時、キーボードの三谷泰弘さんが『ぼくの姉キはパイロット!』におけるスタレビの曲の使い方をほめていたと記憶しているので、スタレビは曲提供のみで選曲や編集はドラマスタッフによるものだと思うのですが、セレクトが本当にいいですよね。

たとえば『月影のスローダンス』のイントロと隼人くんのシャドーボクシングをあわせていたり、この曲は「夜の公園で二人だけで踊ろう」という内容なので公園でジョギングデートする翔子ちゃんと隼人くんにもぴったりなんですよね。

スタレビ初期の曲は懐かしのアメリカン・ポップス調のものもけっこうあるので、VIPホテルラウンジやTop GunなどのBGMに多用されています。

ほとんどエンディングテーマ曲のように使われている『今夜だけきっと』。最終便の『夢伝説』も印象的でしたが、なんといっても第5便でほとんどフルで使われている『1%の物語』は当時見ていたときも使われている場面とあわせてとても衝撃的でした。

スターダスト・レビューofficial YouTube Channelでは初期の曲も視聴できるので、『ぼくの姉キはパイロット!』を見てBGMが気になった方はぜひこちらも聴いてみてください。





2023/12/22

『ぼくの姉キはパイロット!』

 これも男闘呼組武道館ライブの効果だと思いますがTBSチャンネルが『ぼくの姉キはパイロット!』を放送してくれました。このためにスカパー!契約したよ。

1987年放送。浅野温子、男闘呼組主演、パイロット養成学校を舞台にした青春コメディ。

「番組中、一部に不適切な表現がありますが、作品の時代背景及び作品のオリジナリティを考慮し、そのままお送りします。」
と冒頭にテロップがでますが、パイロットが操縦席でタバコ吸ってたり、女口説いたり、今見ると「不適切な表現」ばかりで笑えます。
でも当時は気にせず見てたんだからそういう時代だったんですよね。そもそも女性教官に生徒が迫ったりするのだってどうなの。そのまま放送してくれたTBSには本当に感謝。
(さすがに山口百恵さんの自宅前をジョギングするシーンはカットされている模様。)

音楽にスターダスト・レビューが使われているのでスタレビファンの友人に薦められて再放送を見てました。私が男闘呼組を認識した最初のドラマです。

男闘呼組はまだデビュー前。当たり前だけどみんな若い、みんなかわいい。

「自分の出たドラマは見てない」「最終回ってそういう話だった?」とラジオで言っていた昭次さん。
耕陽さんは「(昭次は)いい演技するんだけどなあ」と言っていたけど、たぶん彼本人は「演じてる」という感覚がないんでしょうね。その自然体が様になるというのはもう天賦の才。当時の女の子たちが星野隼人に恋をしたのも納得です。

ちなみに隼人くんのガールフレンド役浅野愛子ちゃんもかわいくて好きでした。

「ショーケンの再来」と言われた成田昭次に嫉妬したと語っていた和也さん。こちらは北島マヤに対する姫川亜弓のような努力の人。
生真面目で運動音痴でおとなしい霧谷文彦くんの役作りがすごい。
その後、『DAYBREAK』でデビューしたとき、センターでオラオラ歌ってる人が霧谷くんと同一人物だとはなかなか思えず、びっくりした記憶があります。
当時はキャラづけのためにこんなダサい役をやらされてかわいそうにと思ってたんですが、今見ると文彦くん、めっちゃかわいいし、メガネ外すとやっぱりかっこいいし、当時の私がいかに子供で見る目がなかったか。

そして浅野温子がやっぱりいい。
『抱きしめたい!』が1988年放送なのでブレイク寸前のころ。屋根の上でお酒もって泣きわめいている姿がかっこいいなんてこの人だから。
まだトレンディドラマという言葉もないころですが、陣内孝則、松本伊代をめぐる三角関係や、みんな教官好きになっちゃう恋のドタバタとか、コメディエンヌ浅野温子によって成り立ってます。

スタレビは曲提供だけで音楽編集はスタッフによるものだと思いますが、『今夜だけきっと』、『1%の物語』、『夢伝説』の場面は印象的でよく覚えてます。
『月影のスローダンス』の使い方が好きで当時、イントロが流れるとシャドーボクシングしてました。
『ぼくの姉キはパイロット!』BGMリストまとめました。

昭和のドラマらしいドタバタコメディなんですが、最終回ではなんだかんだ彼らの成長に胸が熱くなります。


2023/10/07

『イグアナの娘』

 『ルーズヴェルト・ゲーム』を見ているときにTVerで配信されているのをみつけて歓喜しました。1996年の放送時、リアルタイムで見ていた大好きなドラマです。

娘を愛することのできない母と母から愛されない娘。萩尾望都の原作はなかなか重いテーマなのですが、テレビドラマはだいぶファンタジーになっていて基本設定以外はほとんどドラマオリジナルのストーリー。脚本は岡田惠和。

なにより主演の菅野美穂がかわいい。美人というよりは地味な顔立ちで暗い女の子を演じてるのですが「私なんてイグアナなのよ」と彼女が涙すると「あなたがイグアナなら私はゾウガメ⁈」と思いながら見ておりました。

菅野美穂(当時だと『エコエコアザラク』)と友人役の佐藤仁美(『バウンス ko GALS』)、この2人の演技がドラマをレベルアップしています。

そのほか『渚のシンドバッド』の岡田義徳、『水の中の八月』の小嶺麗奈、家庭教師はどこかで見たことあると思ったら『シコふんじゃった。』の弟くん宝井誠明。当時の日本映画注目の新人たちですね。
(小嶺麗奈はすごく好きだったのでその後の波瀾万丈が気の毒である。)

妹役が榎本加奈子、父親が草刈正雄、母親が川島なお美となんとも美しい一家。これで自分がイグアナだったらたしかに相当辛い。

あとわざとリアルではなくかわいいぬいぐるみみたいにデフォルメしているイグアナの造形がほとんどギャグですね。
(そこ突っ込むところじゃないってわかってるけど、菅野美穂がかわいく髪を結っていたりすると、鏡を見てもイグアナなのにどうやってスタイリングするんだと思ってました。)

「イグアナ」というのは母が娘にかけた呪縛で、実際には菅野美穂の顔をしたかわいい女の子なので、彼女が恋や友情をとおしてその呪縛から解き放たれていく様を優しく見守ることができるわけですが、現実には容姿に強いコンプレックスを持っていたり、毒親による呪縛から簡単に抜け出ることができない事情を抱えている子もいるわけで、今見るとドラマの展開は甘すぎるところも多々感じます。

草刈正雄のパパはとってもかっこいいのだけど、妻と娘の両方とも愛するあまり、結局、両方とも救えていない。今だったら奥さんをカウンセリングに連れて行く案件だし、母と娘はわかりあう努力をするより距離をおいたほうがたぶんいい。

「母親が娘を愛するのは当たり前」「家族なんだからわかりあえるはず」という時代だったのでこのテーマをゴールデンタイムのテレビで描いただけでも画期的だったといえるかもしれません。

昔は「母から愛されない娘」に涙したけど、今だと「娘を愛することのできない母」の苦しみも少しわかる気がします。

第3話でリカと信子が遊びに行く高原がまだブームだったころの清里。
第5話の遊園地は今はなき横浜ドリームランド。
第10話で家族旅行に行くのが軽井沢ホテルプレストンコート。湖は軽井沢じゃなくて嬬恋のバラギ湖だそうです。

2023/09/19

『ルーズヴェルト・ゲーム』

 男闘呼組ロスというか高橋和也供給不足を補うために手っ取り早くTVerで配信されていた『ルーズヴェルト・ゲーム』を見始めました。

中堅精密器メーカー・青島製作所と社会人野球部を舞台に会社存亡の危機と廃部をめぐる攻防戦を描く企業ドラマ。

池井戸潤原作、『半沢直樹』のスタッフということで、悔しがったり、涙を流すおじさんたちの顔アップが続くという暑苦しい演出(そういうドラマだからしょうがない)。

工藤阿須加、馬場徹などイケメン野球部が出てくると「暑苦しい」が「熱い」になりホッとします。

わかりやすい展開だなあと思いつつ「敗者復活!」「逆転だ!」となんだかんだ夢中になって見てしまいました。

和也さんは野球部マネージャー古賀哲役。ストーリーの行方を左右するような役どころではありませんが、ちゃんと背景を感じさせる演技をしていて流石でした。

「怪我をした選手の辛さは俺がいちばんよく知っている」というセリフだけで、怪我で引退した元選手で野球をあきらめきれなくてマネージャーになった過去を推察できるんですよね。部員たちによりそう優しさもそこからきてるんだろうな。

主演の唐沢寿明、笹井専務役江口洋介がかっこいい。世代的に『愛という名のもとに』コンビ!と思ってしまいましたが、『白い巨塔』以来10年ぶりの共演だそうです。

そのほか、さすがの顔芸香川照之、こちらも顔芸すごかった宮川一朗太(いまだに『ヤヌスの鏡』と思ってしまう)、古賀マネージャーとともに野球部員の味方三上部長を好演していた石丸幹二、このメンツだと怪演もおとなしく見える手塚とおる監督、どこかで見たと思ったら『あなそれ』の有島くんだった悪役ピッチャー鈴木伸之(あんなにヘラヘラしながら投げるやついないて)、こちらも見たことあると思ったら『響』だった株主役の北村有起哉、かっこいい女社長はジュディ・オング、日曜劇場らしい濃いキャストが楽しかったです。


2022/02/06

『星から来たあなた』



 400年前に地球にやってきた宇宙人とスター女優のラブ・コメディ。

チョン・ジヒョンめあてで見始めましたが、キム・スヒョンくんのかわいいこと!

いつもは冷たく「出ていけ」とか言っているのに、彼女の言動に心が動かされると目の動きなどちょっとした表情で動揺をあらわしているのがうまい。普段クールなぶん、ふと見せる笑顔がとても良い。「ツンデレ演技」と評されてますが、彼はこれをちゃんと計算して演技してますね。

7話のラストなどチョン・ソンイならずとも恋に落ちるかっこよさ。

ドラマでも少女マンガでも、この「あー、わかる、これは好きになっちゃうよね」という共感を描けるかってすごく大事なポイントだと思うんですよね。ただただかっこいいでも、危ないところを助けてくれたでも、単純な理由でいいんです。この共感があるから、そのあとの涙や喜びも共感できる。

対するチョン・ジヒョンもあいかわらずのかわいさ。こんな自分勝手なヒロイン、振り回されるほうは大変だと思うんだけど、彼女が演るとそれが魅力になる。

日本版リメイクがあるらしいですが、この2人のキャラクターがあってこそ成り立つドラマなので誰がやってもオリジナル超えは難しい。

フィギョンやセミ、悪役兄さんなど、まわりの配役も魅力的。脚本は『愛の不時着』も手がけているヒットメーカー、パク・ジウン。しばらく韓国ドラマを追いかけてみたいです。

『星から来たあなた』