『諏訪の神さまが気になるの』
北沢房子
信濃毎日新聞社
諏訪湖に行ってみたいなと思っていて、その予習として読みました。
が、諏訪大社には上社と下社があって、上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮とふたつのお宮があって…、上社の本宮が祭っているのが建御名方神(たけみなかたのかみ)で…と冒頭からかなり混乱。
そもそも諏訪明神は軍神・武神として知られていて源頼朝、足利高氏、武田信玄などの武将が信仰をよせていたというのも初めて知りました。
『古事記』からはじまり数々の古文書をとおして諏訪の神さまの歴史をひもといていくわけですが、複雑すぎてさっぱりわかりませんでした。
なんとなくわかったのは諏訪には神さまがいっぱいいるということ。
大祝(おおほうり)、神長(じんちょう)などの神職が世襲され、土地の権力者や時代の権力者、武将たちとの関わりによって権威づけられていったこと。
「一神教の世界では、新たに神が入ってくると前の神は排除されてしまいますが、多神教の世界では、新しい神が入ってきてもかまわず併存していく。勝負して一つにしないか、という話にならないわけです。こういうのもあるよと平気で増えていく。かえってご利益が増えて得な感じもしますね。江戸時代までの諏訪信仰は、仏と複数の神々への信仰を巧みに組み合わせて、より多くの御利益を得ようとする多方面が特徴でした」
(28ページ)
諏訪信仰の最古層にいる土地神「ミシャグジ」については、「言ってみれば霊力であり、精霊のようなイメージで、祭りの時に降ろされて依り代に付けられ、用事が終わると上げられていました。」(198ページ)とありますが、もう『百鬼夜行』の世界ですね。具体的には何をやっているのかさっぱりわかりません。
「御室(みむろ)でミシャグジとソソウ神が性交しているというイメージです。御室は大地の子宮であって、春になると出産です」(204ページ)
これどういうことかイメージできます?
諏訪の神さまについては正直よくわかりませんでしたが、こういういろんな神さまが重層的に共存してしまう日本の信仰っておもしろいなと思いました。
以下、引用
6
諏訪大社
上社 本宮 建御名方神(たけみなかたのかみ)
前宮 八坂刀売神(やさかとめのかみ)
下社 春宮・秋宮 建御名方神、八坂刀売神、八重事代主命(やえことしろぬしのかみ)
大祝(おおほうり)ー上社の最高神職、諏訪明神の化身、神氏(諏訪氏)が世襲
神長(じんちょう)ー上社の神職、守矢家が世襲
下社ー金刺氏
28
「一神教の世界では、新たに神が入ってくると前の神は排除されてしまいますが、多神教の世界では、新しい神が入ってきてもかまわず併存していく。勝負して一つにしないか、という話にならないわけです。こういうのもあるよと平気で増えていく。かえってご利益が増えて得な感じもしますね。江戸時代までの諏訪信仰は、仏と複数の神々への信仰を巧みに組み合わせて、より多くの御利益を得ようとする多方面が特徴でした」
198
ミシャグジは、言ってみれば霊力であり、精霊のようなイメージで、祭りの時に降ろされて依り代に付けられ、用事が終わると上げられていました。
204
「御室(みむろ)でミシャグジとソソウ神が性交しているというイメージです。御室は大地の子宮であって、春になると出産です」
238
「古人(いにしえびと)は、この湖の中に主がひそんでいるのではないか、もしかすると龍かもしれない…と思ったのでしょう。龍のはったような現象が起こるのですから。原点は恐れと畏れです。自然現象ですが神のなせる業と受け止め、畏れ敬ったのです」
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