
『やかまし村の子どもたち』
アストリッド・リンドグレーン
大塚勇三 訳
岩波少年文庫
『長くつ下のピッピ』で知られるリンドグレーン作。
昔からラインナップされている人気シリーズでありますが、読むのは初めて。
小学生の頃、友達にすすめられて借りたのですが、けっきょく読まなかった記憶あり。同じ子にすすめられた『北の国から』はハマって倉本聰の脚本を読みまくったりしてたんですが、なぜか読まず嫌いでした。
結論からいえば、子どもの頃に読んでおけばよかったのに!というおもしろさ。
家が3軒、子どもは6人しかいない「やかまし村」。7歳のリーサから見た小さな世界は、楽しいこと、おもしろいこと、素敵なことばかり。
章タイトルが「男の子には、秘密がまもれません」、「ほし草のなかでねました」、「アンナとわたしの家出」どれももうタイトルだけでおもしろそう。
木のあいだに小屋をつくったり(表紙の絵がそれ。素敵だよねー)、大人たちの服を着て変装してみたり、なんにもなさそうな小さな村なのに彼らは毎日楽しそうに遊んでいる。スローライフというより彼らの視点がいつでも日常の中に素敵なことを見つけているんじゃないかな。
「病気になるのも、ほんとにたのしいものね。」
(143ページ)
◆関連書籍
以下、引用。
36
懐中電灯を、パッパッと、三べんつけたら、こういう意味です。……
「すぐにきてちょうだい!はなしたいことがあるの!」
90
「すくなくともね、それが鳥なのか、魚なのか、そのあいだなのかくらい、はなしてくれてもいいじゃない?」
これは、「さがしものごっこ」をするときのやりかたなんです。
106
ほんとに、ベッドというものを発明した人は、じつにりこうな人だったにちがいありません。なぜって、ほし草おき場より、ベッドのほうが、じっさいよくねむれるからです。
138
「べんとうは、せなかにしょってても、はらにいれても、どっちでもいいのさ。」と、ラッセはいうんです。
141
そのあいだじゅう、ラッセとボッセとオッレとは、先生の本棚のわきにすわりこんで、本ばかり読んでました。だいたい、男の子って、やくにたつことをしたためしがないんです。
143
「病気になるのも、ほんとにたのしいものね。」
156
「ごらんよ! 雪がふってる!」
ほんとに、雪がふっています。わたしたちは、おおよろこびで、いっせいに「ばんざい!」とさけびました。そして、先生はいいました。
「さあ、みんな立って、『冬がきた』をうたいましょうね。」
167
「では、あなたたちが、たのしいクリスマスをむかえられますように。」
わたしは、たのしいクリスマスがむかえられると、ちゃんと自信がありました。
あるいていく途中で、ブリッタは、じぶんのお話の本をとりだして、においをかぎました。それから、みんなも、においをかがしてもらいました。あたらしい本というのは、とてもいいにおいですから、そのにおいをかいだだけでも、これを読んだらどんなにおもしろいだろう、という気がするのです。

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