2023/07/27

『最初の悪い男』

最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)

『最初の悪い男』
ミランダ・ジュライ
岸本佐知子 訳
新潮社

初ミランダ・ジェライ。
読んだこともないのにリディア・デイヴィスと同列のように思っていたのは岸本佐知子訳だからなのか。
予想以上に変な話でした。
43歳独身のシェリルをはじめ、登場人物がみんな〝痛い〟。シェリルの妄想についていけなくて最初の数章は読み進むのに苦労しました。
その後の急展開から俄然話がおもしろくなって後半は一気読みしたんですが、中盤で予想外のハッピーエンドにしないところがまた。
ミランダ・ジェライ自身、この長編の前に、インタビュー集『あなたを選んでくれるもの』を出版していたりする人ですが、シェリルとクリーの関係は「フェミニストの連帯」を軽く超越してしまうので、どう受け止めていいのか。
彼女はすごい遠回りして自分の妄想を実現させたようにも思えるけれど、これは彼女が望んでいたことなのかどうか。最後まで奇妙な読後感が残りました。


2023/07/22

『アイ・ソー・ザ・ライト』

2015年公開。
カントリー・シンガー、ハンク・ウィリアムズの伝記映画。

9月に開催される『高橋和也 Presents Hank Williams 生誕100周年記念 Tribute Live!!! 』の予習として視聴しました。

ハンク・ウィリアムズを演じるのは『マイティ・ソー』のロキ様、トムヒことトム・ヒドルストン。ロキの頃から人気のある彼ですが、優男的な風貌に私は今ひとつ魅力がわからず。でも、今回のハンク役は寂しげな感じや笑顔で歌うときも笑っていない眼とか歌、演技ともとても良かったです。

奥さんオードリー役がエリザベス・オルセン。彼女も『アベンジャーズ』ですね。

そもそもハンク・ウィリアムズの知識がまったくなかったのですが、アメリカでは超有名人だからなのか、映画は全体的に説明不足でこれを見ただけでは脊椎の痛みやアルコール依存症を抱えながら過酷なツアースケジュールをこなしていた理由や、なぜ彼の歌がみんなに愛されたのか、その後のカントリーやロカビリーなどに与えた影響などはよくわかりません。

死亡シーンをばっさり省略してるのは驚き。人気歌手がキャディラックの中で孤独に死んでゆく、重要な場面だと思うのですが、ここ飛ばすんだな。

そこで本日は朝からハンク・ウィリアムズ祭り。ネットでハンクの生涯と代表曲をチェック→歌詞を和訳とともに確認しながらハンクのオリジナル版を聴く→さらに高橋和也バージョンの鑑賞を繰り返しています。

しかし伝説的カントリー・シンガーだけにwikiの「略歴」ですらめちゃくちゃ長い。「生い立ち」になるとお父さんの家系から始まる。ここはベースとして映画を見ていてよかったです。

カントリーの明るい曲調でも歌詞を見ると「君が去っていってとても寂しいんだ」みたいな歌が多く、妻オードリーとの愛憎関係が反映されている気がします。

映画では詳しく描かれませんが、奥さんも歌手でプロモーションもしているのにハンクだけが売れていき、自分が子育てしてる間に彼はツアー先で浮気しているのは耐えられなかっただろうなと。

派手な女性関係にしてもハンクの側の感情が映画ではわからないんですが、結婚はできないけど生まれてくる子供は認めるとかボビーに対してはある意味、誠実な気がします。
(生まれてきた娘やオードリーとの息子もカントリー・シンガーになってるんですね〜。)

高橋和也バージョンについてはラジオ番組で放送されたときの模様がYouTubeで公開されているのが助かります。ハンクによせて歌ってる声の良さももちろんですが、楽しそうに演奏してる笑顔がかわいいんだな。

ハンクのオリジナルはシンプルなので、エルビス・プレスリーの『Your Cheatin' Heart』や、カーペンターズ『Jambalaya』など、カバーのほうが聞きやすい。ここらへんにも彼の後世に与えた影響があるのかなと思います。

カントリー沼も深そうなのでライブまでゆっくり楽しみたいです。

2023/07/20

『魔女のシークレット・ガーデン』

魔女のシークレット・ガーデン

『魔女のシークレット・ガーデン』
飯島都陽子
山と渓谷社

@westmountainbooksさんが前に紹介していて気になっていた本。
魔女に関わる四季の植物をイラストや言い伝えとともに紹介する。
イラストがオシャレすぎて実際の花や木、効用が頭に入ってこないので実用性には欠けますが、ヤナギがヨーロッパでは異世界の境界に立つ木と考えられているなど、ケルトや北欧神話が興味深かったです。
魔女と呼ばれたのは薬草をつかさどる自然療法師だったのではという話、冬は庭を妖精や精霊にたくす、北欧神話のブルシンガメンの首飾りなども気になりました。
魔女人形に興味があるので横浜の『グリーンサム』にはいつか行ってみたい。


2023/07/18

『旅をする木』

旅をする木 (文春文庫)

『旅をする木』
星野道夫
文春文庫

死後20年以上たつというのにいまだに雑誌で特集されたり写真展が開かれたりする星野道夫。うちの母もNHKで特集されたりするとだいたい見てます。そんなこともあって食わず嫌いだったんですが、手始めに一番有名なこのエッセイから。
星野道夫に抱いていたイメージは、厳冬期にはマイナス50度にもなるというアラスカにわざわざ写真を撮りに行く人の気持ちはよくわからないというのが正直なところで、それは読み終わった今も同じ。
「写真を撮りに行っていた」のではなく、アラスカで15年以上も暮らしていた人であるとか、16歳のときにひとりアメリカへ2ヶ月の旅をしたとか、本書であらためて知ったこともありました。
アーミッシュやグッチン・インディアンなど、基本的に人に出会うための旅をした人なんだなというのも今回の再認識。
彼は写真家だというのもあって言葉では彼の見た風景というのは伝わりづらい。その場にいないと感じられない想いというのもなかなか共感しづらいところがあります。
池澤夏樹の解説がさすがで
「『旅をする木』で星野が書いたのは、結局のところ、ゆく先々で一つの風景の中に立って、あるいは誰かに会って、いかによい時間、満ち足りた時間を過ごしたかという報告である。実際のはなし、この本にはそれ以外のことは書いてない。」
すべて後付けになってしまうのですが、20代で遭難した友人や亡くなったブッシュ・パイロットたちを通して、彼が常に人生の短さを意識しているのは印象的でした。


2023/07/17

『自由研究には向かない殺人』

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫 M シ 17-1)

『自由研究には向かない殺人』
ホリー・ジャクソン
服部京子 訳
創元推理文庫

2、3年前に話題になったヤングアダルトミステリー。タイトルと表紙が夏休みっぽくて手にとってみました。
『自由研究に向かない殺人』という邦題はすばらしいけれど、原題は『A Good Girl’s Guide to Murder』。
EPQ(Extend Project Qualification)は「夏休みの自由研究」的な軽いものではなく、大学進学に必要な卒論くらいな感じのようです。
女子高生ピッパがこのEPQのテーマに自分の街で5年前に起きた殺人事件を選択し、真相にせまっていくという設定がまずおもしろい。
「私の自由研究に協力してください〜」とEPQを盾に警察や記者、事件関係者にインタビューし、Facebookやショートメッセージを追いかけて失踪した女生徒の交友関係を調査しているのも今どきの若者らしい。(原書発売が2019年で、物語の舞台は2017年。)
調査結果がレポートの形で読者にオープンにされているのも読みやすい。
調べていくうちに被害者である女生徒の裏の顔が見えてきたり、高校生たちの友情が必ずしも優しい関係ではなかったり、小さな街だから誰もが容疑者になりうる立場だったり。
ネットを使ったイジメや、カースト上位しか招待されないパーティーにもイギリスの高校生たちの青春が垣間見れます。特に「高校生の頃、あの子に憧れて、あの子の取り巻きだった自分は好きじゃない」と5年後に語る女性の言葉がグッときました。
犯人の動機が弱すぎるとか、なぜ主人公は危険だとわかっていてひとりで殺人犯に立ち向かいがちなのか(ハリウッド映画のクライマックスなんかでよくある展開)、関係者に与えたその後の影響を思うとハッピーエンドでいいのかとか思ったりはしますが、ヤングアダルト世代のための小説として楽しく読みました。


2023/07/09

『オトコだろッ!』聖地巡礼 小淵沢編

『オトコだろッ!』聖地巡礼 甲斐小泉編より続く。

●小淵沢駅

第5話、佳恵さんがお客さんを迎えに行くシーン、第6話、美佐が東京へ向かうシーンで登場。

ドラマ内ではわかりにくいのですが一郎太さん家の最寄り駅は甲斐小泉駅。ここから東京へ向かうには小海線で小淵沢駅まで出て、中央線に乗り換えます。特急で新宿まで約2時間。
第6話で一郎太さんが美佐を送っていったのが甲斐小泉駅、美佐が売店で雑誌を買おうとしているのが小淵沢駅、一郎太さんが美佐を連れ戻しに行って特急を見送ったのも小淵沢駅です。何度も駅が出てきて「あれ?さっき見送ったのに?」となりますが、交通的にはリアルな描写です。
ペンションハート&ハートは小淵沢駅から車で10分ほどの距離なので佳恵さんがお客さんを迎えに行くのも小淵沢駅です。

ドラマ撮影時は小さな木造駅舎でしたが、2017年に二階建て鉄筋の新駅舎にリニューアル。それにともない、駅の位置が少し移動して旧駅舎のあった場所はロータリーになっています。


『オトコだろッ!』第6話


『オトコだろッ!』第5話


小淵沢駅


『オトコだろッ!』第6話


小淵沢駅前ロータリー
場所的にはこの辺ですがドラマに出てきた店舗は建て替えられていました。
右側にちらっと見える清水屋の店舗のみ現存。


旧駅舎があったあたりにはなぜか馬のモニュメント。


『オトコだろッ!』第6話


小淵沢駅中央線ホーム

第6話で美佐が雑誌を買おうとする売店に「生そば」の看板が見えますが、丸政そばは昭和31年(1956年)から小淵沢駅で駅そば店を営業している人気店です。新駅舎リニューアルの際にホーム上の店舗はなくなりましたが、現在は改札側に店舗があります。


『オトコだろッ!』第6話


小淵沢駅


『オトコだろッ!』第6話

丸政そば小淵沢店


小淵沢駅 小海線ホーム

●ペンションハート&ハート
ドラマ撮影から35年。ペンションブームも遠い昔。ペンションの多くは別荘や個人の住宅(二拠点用?)に建て替わっていました。そんな中、ハート&ハートが残っていたのは奇跡的。ただ、2023年7月現在、新規の宿泊予約は受け付けていないようです。案内板の看板はありましたがペンション前の看板は外されていました。HPを見ると2022年12月までは営業していたようですが。「佳恵さん……」と心の中でつぶやいてきました。


『オトコだろッ!』第4話


ペンションハート&ハート



『オトコだろッ!』第2話


ペンションの周囲もだいぶ雰囲気が変わっていますが
屋根の形が特徴的な住宅が残っていました。

●小淵沢
ドラマ放映時もあんなに「ギャルギャルギャル」状態だったかあやしいものですが、平日ということもあって人通りはほとんどありませんでした。そもそも小淵沢駅から車移動が基本なので歩いているもの好きは私くらい。

テニスコートや乗馬クラブなどは今でもありますが、ドラマ内に出てきた場所が残っているのか、だいぶ雰囲気が変わっているのでわかりませんでした。
ドラマ内で店舗の名前が確認できたのが「エルパソ」と「ラヴィアンローズ」。案内板に名前が残っていましたが、今では別荘地帯になっているので跡地を特定できませんでした。


『オトコだろッ!』第3話


『オトコだろッ!』第3話
暴走族がバイクで乗り回しているのが「エルパソ」。

『オトコだろッ!』第2話
「ラヴィアンローズ」成二と晴彦がギャルと一日中遊んでいた
テニスコートがあります。


かすれてしまってわかりにくいですが
案内板に「ラヴィアンローズ」の名前があります。

●すみれ荘跡地
唯一特定できたのが「すみれ荘」跡地。Googleマップにはテニスコート跡が写っていて衝撃的なのですが、帰宅後に気がついたので現地で確認できませんでした。


『オトコだろッ!』第3話
「すみれ荘」の看板が見えます。


Googleマップ 2023年3月撮影


『オトコだろッ!』第3話
アッコちゃんが美佐とすれ違うシーン。


Googleマップ 2023年3月撮影
テニスコート跡が衝撃的。

●寺崎コーヒー 小淵沢店
『オトコだろッ!』とは何の関係もありませんが、ペンションハート&ハートの近くにあります。甲府の人気店の3号店が2022年11月にオープン。平日にもかかわらずここはお客さんがとぎれることなく、落ち着いた空間にラズベリー&チョコマフィンおいしかったです。


寺崎コーヒー 小淵沢店




●リゾナーレ八ヶ岳
こちらも『オトコだろッ!』とはなんの関係もありませんが、小淵沢駅から無料シャトルバスが出ているので移動の拠点としておすすめです。周辺もオシャレな飲食店がいくつかあります。ここからハート&ハートまでは徒歩で40分ほどでした。


リゾナーレ八ヶ岳
突如として登場するシャレオツ異空間。
無料シャトルバスで小淵沢駅から5分。

小淵沢周辺は廃墟も覚悟していましたが寂れているというよりはリゾート地ではなく静かな別荘地帯に変化しているという感じでした。ドラマ内で建てていたログハウスやコテージ風の建物もありますが最近は床暖房、薪ストーブ完備のモダンな別荘のようです。35年の変遷に思いをはせながら歩いてきました。






●吐竜の滝
第7話、成二と美佐がぬいぐるみを流しているのは吐竜の滝と思われます。
第1話の鉄橋は吐竜の滝の近く、川俣川にかかる小海線の鉄橋ではないかと予想。
同じく第1話で功が女の子を助けた川も川俣川渓谷あたりではないでしょうか。
車でないとアクセスできない場所にあるので今回は回れませんでした。


『オトコだろッ!』第7話


『オトコだろッ!』第1話

『オトコだろッ!』聖地巡礼 甲斐小泉編

 1988年に放映された西田敏行、男闘呼組主演のテレビドラマ『オトコだろッ!』。

八ヶ岳のペンション周辺が舞台とは知っていたのですが、具体的には小淵沢、甲斐小泉あたりがロケ地だと気づき、Googleマップを眺めること数日、だいたいの撮影地を特定できたので今さらながら聖地巡礼してきました。

●甲斐小泉駅
第1話、6話、7話に登場。
ドラマ撮影時は赤い屋根、白い壁の木造駅舎でしたが2003年に改築。


『オトコだろッ!』第7話


甲斐小泉駅

2020年の無線式列車制御システム導入に伴い下り線ホームが廃止。現在は旧上り線ホームに両方向の列車が発着します。
第1話で4人組が殴り合っていた下り線ホームは跡だけ残っていました。

『オトコだろッ!』第1話


旧下り線ホーム

甲斐小泉駅は小海(こうみ)線の小さな無人駅です。
2両編成のかわいい列車でふつうに3分ほど遅れて小淵沢駅を発車しました。
Suicaも設置されておらず、行きは小淵沢駅で切符を買って乗車、帰りは列車に乗るときに整理券を取り、小淵沢駅で支払いをする方式でした。

『オトコだろッ!』第6話


上り線ホーム


『オトコだろッ!』第7話


小海線

●水車
ドラマ内で何度か登場する水車は現存していました。
菊雄さんと小百合さんが「水車小屋から手をつないで出てきた」場所です。

ドラマでは獣医の先生の家の前にも水車が写っていますが、「小荒間には13基の水車がありましたが、現在、峡北地区(北杜市・韮崎市)に古くから残されている水車はこの1基だけ」だそうです。引用元はこちら


『オトコだろッ!』第2話

水車

●一郎太さん宅
ドラマ撮影時も現在も民家なので具体的な場所と住宅の写真はふせます。
かやぶき屋根ではなく建て替えられていましたが、ブロック塀の形、畑から見える甲斐駒ヶ岳と赤い屋根の建物などに面影が残っていました。
ご迷惑にならないように心の中で「一郎太さん……」とつぶやいてきました。

『オトコだろッ!』第1話


『オトコだろッ!』第1話


『オトコだろッ!』第1話




このあたりを35年前に4人組が駆け回っていたのかなと
ひとり勝手に感動してきました。

●富士見坂
功がバイクをかっ飛ばしたり、軽トラックが走る道沿いに何度か登場する「富士見坂」の看板。2012年6月撮影のストリートビューには看板が残っていましたが、現在では住宅地になっており看板もなくなっていました。
ただ、この坂からの眺めが第1話エンディングの空撮シーンだと思われ、八ヶ岳を背景に田畑が広がる風景には面影がありました。個人的にはこの景色を現地で見れたのが一番嬉しかったです。


『オトコだろッ!』第2話


『オトコだろッ!』第4話


Googleマップ 2012年6月撮影


「富士見坂」の看板はなくなっていました。


『オトコだろッ!』第1話


『オトコだろッ!』第2話


同じ場所からの撮影ではないのでわかりにくいですが、
斜めの支柱がある電柱が残っていました。

●ペンションアルプ
ロケ隊の宿泊場所としてクレジットされているペンションアルプ。
当時の雑誌記事では高橋和也が「アルプのご飯がおいしかった」と語っています。
第6話では「ペンションアルプの親父が」とセリフに名前がでてきます。

ネットの電話帳で調べたところ2000年版には名前が掲載されていますが、2007年版には名前がなかったのでその間に閉業したものと思われます。
小荒間地区の住所を訪ねてみると企業の研修センターが建っていました。
(民家ではありませんがネット上に研修センターの住所が公開されていなかったので詳細はふせます。)
『オトコだろッ!』第7話

●みどり湖
第2話、第3話の暴走族との対決シーン、第6話の晴彦と晶子のデートなどに登場。
湖といってますが灌漑用のため池です。
現在は立ち入り禁止になっており、桟橋も渡れず、水際まで近づくこともできませんでした。
『オトコだろッ!』第2話

みどり湖

●小泉小学校
第4話で一郎太に追いかけられた4人組が飛び込む小学校。
第5話で喜芳が義母さと子を送っていく場面で写っている建物もこの小学校です。
2013年に統廃合のため閉校。現在は八ヶ岳文化村として残っていました。


『オトコだろッ!』第4話

八ヶ岳文化村

『オトコだろッ!』第5話




二宮尊徳像がグラウンドの隅に残っていました。
グラウンドには入れましたが校舎内の利用には予約が必要そうでした。

●三分一湧水(さんぶいちゆうすい)
夜のシーンなのでわかりにくいですが第3話で美佐が座り込んでいる水辺が三分一湧水だと思われます。現在は周辺もふくめて公園として整備されています。


『オトコだろッ!』第3話


三分一湧水


そば処三分一で十割そばを食べました。

ドラマを見ていてもわかるように甲斐小泉駅からみどり湖にかけての下り坂は田畑が広がっています。八ヶ岳から流れる湧き水をこれらの農地に平等に三分割して流れるようにした仕組みが「三分一湧水」です。という歴史を三分一湧水館で知りました。
電車の待ち時間が1時間以上あったのでそば処三分一のお蕎麦を食べによったのですが、ここの資料館と展望ホールがよくできていて勉強になりました。ずっと農地の中の道路を歩いてきたので農業用水を奪い合った歴史が興味深く感じました。


『オトコだろッ!』第7話

※甲斐小泉駅のあたりは三分一湧水館と平山郁夫シルクロード美術館内のカフェ、駅前のカフェくらいしか休憩できるところがありません。
※Googleマップ計測では甲斐小泉駅~みどり湖まで県道609号沿いを徒歩30分でしたが、写真を撮りながらフラフラ歩いていたこともあって実際には1時間かかりました。
甲斐小泉駅→みどり湖はずっと下り坂なので、帰りは当然ずっと上り坂です。車利用が楽だと思いますが、みどり湖周辺は駐車場等見当たりませんでした。
※小海線は本数も少ないので事前に乗り継ぎの確認は必須です。

長くなったので『オトコだろッ!』聖地巡礼 小淵沢編に続きます。