2022/01/30

『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問

『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた
――あなたがあなたらしくいられるための29問』
一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同
明石書店

「専業主婦になりたい人もいるよね?」「女性も『女らしさ』を利用しているよね?」「どうしてフェミニストは萌えキャラを目の敵にするの?」といった疑問を考えながら、男女平等、セクシャル・マイノリティ、フェミニズム、性暴力について学んでいく。

ジェンダーを学ぶ大学生が、友人や知人からよく投げかけられる質問にいかに答えるべきかというところから始まったそうで、とてもわかりやすく、ジェンダー入門書として最適の一冊。
(上野千鶴子をはじめ、社会学って文体がそもそも読みにくい。)

個人的には最近知った「アセクシャル」という言葉についての回答がなかなか目から鱗でした。
私の世代は、少女マンガ、歌謡曲、テレビドラマ、ファッション雑誌など、どれをとっても恋愛至上主義。
「恋愛して結婚して子供をもって幸せな家庭を築く」という「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」がひとつの理想として語られてきたわけですが、もしかしたらそれは経済的、商業的に洗脳されていたのかもしれません。
「人を愛すること、愛されることはすばらしい」ということには今でも疑問をもちませんが、それがすべてじゃないし、そうじゃない人もいるよね、と考えてみることも必要なのだと思いました。

一橋大学では2015年にゲイであることを友人に公表された男子学生が自殺するという事件が起きており、この「アウティング」についてもページが設けられています。
どうするのが正しかったか、簡単に答えはでませんが、セクシャル・マイノリティへの理解が周囲にあれば、また違う結果があり得たかもしれません。
ジェンダーについて、一方的な論理の展開ではなく、一緒に考えてみるという姿勢が全体に貫かれているのもよいと思います。

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以下、引用
人に性的感情を抱かない「アセクシャル」
恋愛感情を抱かない「アロマンティック」

「そうはいっても人を好きになったりセックスしたりするのが普通だ」と思うかもしれません。では、逆に、なぜ恋愛やセックスをするのが当たり前だと思うのでしょうか。そこには「恋愛やセックスをしなければいけない」という思いこみがあるのではないでしょうか
「パートナーがいないと将来が不安だし、そのためには恋愛が必要なのでは」という意見もあるでしょう。しかし、パートナーとの関係はセックスをともなう恋愛関係じゃないとダメなのでしょうか。そもそも特定のひとりと生涯一緒にいなければならないのでしょうか。

アウティング(他人の秘密を本人の許可なく別の人にいうこと)

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