2024/10/05

『修道院のお菓子と手仕事』

修道院のお菓子と手仕事

『修道院のお菓子と手仕事』
柊こずえ、早川茉莉
大和書房

全寮制の学校とかヴィクトリア朝とか絶対に自分が行けないけれど憧れる世界ってありますよね。そのひとつが修道院。トラピストクッキー作って暮らしたいと夢見たことのある女子は多いはず。まあ、だからこんな本も出版されているわけです。
日本の修道院で作られているお菓子や雑貨をめぐる旅ガイド。
修道院の売店といってもお土産屋さんのようなものがあるわけではなく、辺鄙な場所にある修道院を訪ねて奥の部屋に通してもらって手渡しでやっと購入できるそうです。(まれに近所のショップなどで取り扱っている例もあり。)
お菓子作りは利益のためではなく、労働のひとつなんですね。
「お菓子作りも祈りのひとつのかたちなのです」というシスターの答えに、安易にトラピストクッキー作って暮らしたいとか思ってすみませんという気分に。
修道院の一日が紹介されていますが、一日7回の祈りの間に労働と読書(聖書ですよね)があるという、それなりに厳しそうな生活です。
著者が須賀敦子好きらしく、「心の中にきれいな水が湧き、やがて幸福な思いとなって全身を巡ってゆくような気がしました。」とか「ドアベルを押す前に、ハーブの香りをからだいっぱいに吸いこんで深呼吸。」といった文章に、ミーハー心で読んでいるこちらとしては少々疲れます。
お菓子もおいしそうだけどロザリオとかメダイとか、かわいいからいつか買いに行きたいと思ってしまう私です。 


以下、引用。

2
堀辰雄「木の十字架」
軽井沢 聖パウロ・カトリック教会

4
十六世紀、イタリアからフランスに嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスによって伝えられたといわれるマカロン。栄養価が高く、「肉を食べない修道女にはマカロンを」の教えと共に、各地の修道院にその製法が伝わったといわれています。

17
修道院の一日(伊万里トラピスチヌ修道院)
修道院の一日は七回の祈りを柱とし、全員が聖堂に集まって祈ります。この七回の祈りは、聖務日課といわれ、修道院生活の骨格を成しています。

3:30 起床
3:50 夜課(読書課)
4:30 聖なる読書
         祈りながら聖書を深く味わい読む
5:55 沈黙の祈り(黙想)
6:30 賛課(朝の祈り)
         キリストの復活を記念する時課
7:00 ミサ
7:50 朝食
8:45 3時課
         聖霊が降った時刻。聖霊をほめたたえる祈り。神の言葉の賛歌、「詩編」119で祈ります
9:00 労働
11:45 6時課
          イエス・キリストが十字架に上げられた時刻
12:00 昼食
13:30 9時課
   イエス・キリストが死去された時刻
13:45 労働
17:00 晩課
   イエス・キリストが最後の晩餐をなさった時刻
17:45 夕食
19:20 終課
   1日の終わりの祈り
20:30 就床

35
「お菓子作りも祈りのひとつのかたちなのです」

78
「自然を観察してゆくのが宗教的な理解に至る最短距離なんです」

116
テレビドラマにもなった修道士カドフェル・シリーズ


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