『カフェと日本人』
高井 尚之
講談社現代新書
『珈琲の世界史』に日本のカフェ文化が世界的にも独特の発展をしたものであると書かれていて、そこに興味をもったのでこちらを読んでみました。
日本のカフェの歴史、特にドトールやコメダ珈琲などの話はなかなかおもしろかったんですが、著者が経済ジャーナリストということもあってマーケティング視点の語り口がいまいちピントこなかった。
「スタバがくるまでコーヒーは男性の飲み物だった」とされているけど、えー、そうかなあ。
歌声喫茶やジャズ喫茶のほか、風俗店としてのノーパン喫茶、インベーダーゲームが置かれていた時代、メイドカフェ、名古屋のモーニングなど、日本のカフェが独自の進化をした話は興味深いんですが、さらっと紹介されているだけなのが物足りない。
2014年刊行ということもあり、スタバやサードウェーブなども今とは位置付けが少し違うかも。
後半はカフェ紹介みたいになってしまうのですが、浅草のアンヂェラスは2019年に閉店しています。
日本のカフェ最盛期は1980年代の15万店(2012年は7万店と半分以下)。
カフェ単体の話をするなら、ジャック&ベティのダイナーなアメリカン、アニヴェルセルのパリ感、もっとカジュアルにダンキンドーナツなど、ガール文化に与えた影響とか、マクドナルドのコーヒーが泥水みたいだった時代とか、そういう話が個人的には知りたかったなあ。
以下、引用メモ
日本国内カフェ店舗数
1981年 15万4630店
2012年 7万454店
6世紀頃 コーヒーの発見
13世紀頃 イスラム圏に伝わる
1554年 コンスタンティノープルに「カーヴェハーネ」開店
1888年 「可否茶館」開店
店内にはトランプやクリケット、ビリヤード、碁や将棋などの娯楽品を置き、国内外の新聞、書籍も揃え、化粧室やシャワー室まで備えていた。
可否茶館跡地 上野広小路駅から徒歩3、4分
1901年 ミルクホール
1911年 カフェー・パウリスタ
1925年 名曲喫茶ライオン
1948年 カフェ・ド・ランブル
1948年 ミカドコーヒー
1952年 小川珈琲(京都)
1964年 喫茶室ルノアール 日本橋に1号店
1968年 コメダ珈琲
1970年 珈琲館 神田に1号店
1972年 カフェ・コロラド
1980年 ドトール1号店開業
1986年 カルディ 下高井戸に開店
1991年 丸山珈琲(長野県)
1996 年 スターバックス日本上陸
2013年 セブンイレブン「セブンカフェ」開始
名曲喫茶 名曲喫茶ライオン
歌声喫茶 灯
シャンソン喫茶 銀巴里
ジャズ喫茶 いーぐる
美人喫茶、メイドカフェ
ノーパン喫茶「あべのスキャンダル」
茶を喫っする(飲む)「喫茶」は奈良時代に始まる
茶屋の起源は鎌倉時代とされているが、休憩所の「茶屋」ができたのは江戸時代。徳川幕府が五街道を整備して以降。主に日本茶を出していた。
0 件のコメント:
コメントを投稿