『愛と同じくらい孤独』
フランソワーズ・サガン
朝吹由起子 訳
新潮文庫
サガンのさまざまなインタビューを再編したもの。まとめるにあたってインタビューの質問を本にあわせて書き換え、答えにはサガン自身が手を加えているという。
サガンは1954年、18歳のときに『悲しみよ こんにちは』でデビュー。このインタビュー集は1974年、サガン38歳頃のもの。この時点では小説9編、何本かは映画化され、戯曲も手がけている。離婚が2回、息子がひとり。
若くして作家として成功し、作家というよりは派手な生活などで有名になり、少し落ち着いた頃でしょうか。
お金や自分のイメージに対する無関心さ、恋愛については洒脱な答えを返してますが、文章に手を入れてるだけあってちょっとオシャレすぎる回答も。答えが哲学的すぎるのか、日本語訳があわないのか、わかりにくいところもありました。
作家としては軽く見られがちなサガンですが、プルーストやランボー、サルトルなんかが会話に出てくるあたり、知性を感じるというか、当時のフランス人はこれくらい読んでいて当たり前なんでしょうか。
マスコミによって派手なイメージをつくられたサガンですが、サガン本人もそのイメージに乗っているというか、「派手なイメージにうんざりしてるサガン」を演じているような感じもあります。
サガンが亡くなったのは2004年69歳のとき。晩年は経済的にも困窮し、このインタビューにも出てくるノルマンディーの別荘で過ごしたそうです。
今では『悲しみよ こんにちは』と『ブラームスはお好き』以外、ほとんど絶版。
『ある微笑』とか『熱い恋』とかおもしろいんだけどなあ。
(『ジョゼと虎と魚たち』のジョゼは『一年ののち』に登場。映画では続編の『すばらしい雲』を本屋で探すシーンがありました。)
出会って恋をして別れて以外何も起こらない、そこがサガンの小説のいいところ。
「サガンの小説の中では何も起らない」と言われたサガンの答えがよいです。
「わたしの本の中ではドラマチックな事件が少ないのですが、それは考えてみるとすべてがドラマチックだからです。ある人に出会い、恋愛し、一緒に暮し、その人が自分のすべてとなり、なのに三年のちには心を痛めて別れることになる、ドラマチックですよね。」





